一般的に「光」と呼んでいるのは、ある物体から放射される連続した電磁波の中の、人間が目で感じることができる波長域のことです。この範囲は、波長の長さがだいたい760nm(ナノメートル:十億分の1メートル:100万分の1mm)から400nmの電磁波です。波長が長い方が「赤」、短い方が「紫」で、虹に見られるような赤から紫にかけた連続したスペクトルになっています。この範囲が、たまたま人間を含む多くの生物の視細胞を刺激して「光」として見えるだけであって、実際は赤よりも長い波長の電磁波も、また、紫よりも短い波長の電磁波も自然界には存在しています。
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| 太陽光のスペクトル分布例:両端のエネルギーが下がったきれいな釣鐘型をしている。 |
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| 白熱電球のスペクトル分布例:紫外線は出てなく、右上がりの偏ったスペクトルになります。 |
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| 通常蛍光灯のスペクトル分布:スペクトルが連続してなく、数種類の蛍光物質の発光波長のピークが合成されています。 |